株式投資、FXなどの値動きを分析して短期にトレードに生かしたい時にはテクニカル分析を用います。ですが一口にテクニカル分析と言ってもその種類は数多く「何を使えばいいかわからない」や「最初にマスターするのはどれがいいのだろう」と言った悩みは移動平均線をマスターするだけで解決します。
テクニカル分析には移動平均線だけでなくボリンジャーバンドやMACD、ストキャスティクスなど様々なインジケーターがあります。
どれも素晴らしい分析し表ですが、初心者の方がすべてを扱いきるのは難しいですし、おすすめしません。
私は10年間株式投資をしています。その中の5年間はテクニカル分析を主に使った短期トレードをしていました。一年間の資産の最高増加率は約10倍です。
もちろん市場の運も味方に付き大きな利益を上げることができたので、すべてが私の実力ではありませんが…
こういった背景なので、移動平均線だけで十分だと思った理由を具体的に書いていこうと思います。
一般的に使われる指標である
移動平均線は数多くあるインジケーターの中で最もメジャーなものになります。
そのため使用している人が多く、変換点の予測が比較的簡単に行えます。
例えば、底値を打ってから上昇トレンドに変わったとします。天井は移動平均化の上放れした時の乖離率が高まれば利益確定売りが出て、価格が下落すると予想できます。
また、移動平均より株価が上にある時は、それ以前に購入した人の大多数が利益の出ている状態なので株価が上がりやすくなります。
心理的にも含み損がある状態よりも、利益がしっかり出ているときの方が株価の上昇に落ち着いて対処できるでしょう。
一般的に使用されているため、よく使われるエントリーポイントの例を挙げておきます。トレンドや時代によって左右されるため、必ずしもいいエントリーポイントになるとは言えませんが、参考までにどうぞ。
- 移動平均線から短期間で大きく乖離した時
- 離れていたローソク足が移動平均線に収束した時
- ばらけていた移動平均線たちが収束したのち拡散した時
以上三点が移動平均での転換ポイントとして利用できるでしょう。
理由としては移動平均に近づくにしろ遠ざかるにしろ、必ず意識されるのが移動平均だからです。
最後のは最も大きく変動する可能性があるもので、一旦揉み合い状態になったのち、大きく変動して移動平均が広がり始めているときは新たにトレンドが生まれた可能性があります。
その後の動きに注目するとチャンスが訪れるでしょう。
トレンドが一目でわかる
移動平均線を表示すると、トレンドが一目でわかります。
見方の解説をします。
まずは、上昇トレンドのチャートです。一目見たら上昇トレンドだというのがわかります。
そしてパーフェクトオーダーができているため非常に強いトレンドだといえますね。
パーフェクトオーダーとは短期から長期間の移動平均線が順番に並んでいる時の様子です。
画像のものは20日、60日、100日の移動平均線です。それが順番に並んでいますね、
ローソク足が何度か20日移動平均線と衝突するタイミングで反発しています。これが前の章で書いたエントリーポイントになる押し目です。
話を戻しますが、移動平均線はトレンドが強く長期間に渡れば線どうしは離れ拡散していきます。
右から日本目の線のところで今まで割らなかった20日移動平均線を下回りました。 これは今までにないことが起きている。つまり今までのような強いトレンドの勢いは失われつつあるとわかります。
このように、移動平均だけでトレンドの向きだけでなく強弱も把握することができるのです。
下降トレンドもまた同じです。左上からいったん収束してデッドクロスした移動平均線はパーフェクトオーダーを作りつつ拡散。その後、20日線をうわ抜けて短期中期のゴールデンクロスから短期間での上昇トレンド入りと判断できるチャートです。
最後には再び揉み合い状態になるように移動平均線は収束しています。
落ち着いたころには再びトレンド発生するでしょう。
多くの手法の基礎である
様々な手法がネットで出回っていますが、どれも移動平均線を活用しています。
一目均衡表やMACDも移動平均は取り入れられています。ほぼすべてのインジケーターの基礎となっているものなので、いくらでもおおようが聞きます。
移動平均だけ確実に理解できればネット上に出回っている多くの手法で自身のトレードスタイルと合致したものがあれば、すぐに理解し納得できるでしょう。
短期間での売買に特化して移動平均の設定日数を減らしてみたり、長期のトレンドを分析して、中長期で資産を運用することにも役立つはずです。
そうなれば、あなたのトレード運用成績は必ず上昇していきます。
私自身が結果を出している
色々と書きましたが、ここまで私が移動平均だけで十分だというのには理由があります。
それは私が移動平均だけで資産を10倍にした実績があるからです。
確かに、相場が良かったと運のおかけもあります。しかし移動平均がしっかりと活用できていなければ、ここまで資産を積み上げていくことは難しかったでしょう。
特別なツールやテクニカル分析は必要ありません。まずはしっかりと基本を学ぶことが一番の近道になると思います。
最後に
私自身が移動平均を使って行っていた分析法に関しては別記事で公開予定です。
今回は「テクニカル分析はどのインジケーターを使えばいいかわからない」と疑問に答えられたなら幸いです。
この記事がお役に立てば何よりです。